50代になってのバイク選び
この仕事を始めてから
良く言われるのが
「バイクは何に乗ってるんですか?」
昔はこんなの乗ってて
今はコイツに乗ってます。
なんて答えてはいますが
ふと考えると自分の歳とともに
選ぶオートバイが変わってきている事を
最近感じております。
20代では考えられないオートバイを
選ぶようになってきてますね。
正直言うと2005年ぐらいから
10年ほどはオートバイを所有していませんでした。
同い年ぐらいの年代の方もそうだったと思いますが
結婚して子供もできて家庭の事情を言い訳に
所有していない時期が有りました。
その当時はツーリングも店の試乗車が有るので
困りはしなかったものの
所有してる喜びは当然無かったです。
常連の方々はご存じですが
今はオンオフ合わせて3台所有し
バイクライフを楽しんでいます。
それでも歳を重ねるごとに選ぶバイクは変わりますね。
僕を久しぶりにツーリングに誘い出してくれたのが
このMT-09TRACER
昔乗っていた99、03のYZF-R6とは真逆のバイク
当時は走り疲れも魅力のひとつと思ってましたが
バイクによっては走り疲れしない事を判らせてくれたバイク。
走りの余裕を感じさせてくれました。
タンデムで奥様と走り始めたのもこの頃で
お盆休みを利用してタンデムツーリングしたのが
MT-09TRACERの思い出として残ってます。
そこで気を良くして
次に選んだのが
FJR1300AS
ヤマハ車を代表するロングツアラー
クラッチ操作がいらないのはもちろんですが
風圧がこれほど疲れ方に影響が有るのかと
改めて感じさせてくれました。
それと重さによってこうも乗り心地に差が出るのかと
思わせてくれたのがFJRでした。
車重が有るので体力が有るうちじゃないと
間違った選択になってしまいますね。
ウチの奥様いわく乗り心地は一番と高評価でした。
FJRを持っていたにも関わらず
欲を出して手してしまったのが
XT1200Zスーパーテネレ
見た目より足付きが割と良く
当時50歳目前の僕でもギリギリの車重(FJRと30kg差)
そしてデカイので所有感は一番でしょう。
わざとダート走行してみましたが
僕のテクニックでは無理が有るので
やはりロングツーリングに向けての使い方になりましたね。
そこで奥様に頭を下げて手に入れたのが
XT1200ZEスーパーテネレ
1200Zから1200ZEにした事によって
標準装備のオートクルーズやグリップヒーターの恩恵で
よりロングツーリングが楽になりました。
今年は九州にツーリング
思い入れが深い一台になってます。
歳を取るにつれ
使い方と重量が課題になってきますね。
個人的にも自分は贅沢だなと思うのですが
日帰りツーリング用として
XSR900を持っております。
初期型のMT-09から乗り換えて
コツコツとカスタムを進めてるバイク
コイツは荷物を積む事は想定していないので
あまり距離を走らず
片道200キロ程度の走り方
昔のようにワインディングを楽しむために
持っているオートバイです。
本当にこの三気筒は素晴しい
しかも初期のMT-09とは違い
XSRは軽さと落ち着きが丁度良い塩梅で
僕等の年代には有ってるんじゃないかと思います。
発表と同時に購入したので
現在所有してる中で一番付き合いが長いですね。
ちなみにコイツでタンデムした事は有りません。
もうひとつ贅沢なのは
オフ車になりますね。
以前に所有していたのが
WR250R
ご覧の通り
オフのコースなど走ったりして
楽しんでいたのですが
やはり歳を重ねるごとに
コースを走るための独特の素早い動き
的確な操作や体重移動にさすがに付いていけず
今はセロー250で林道を楽しんでいます。
セローの何が良いって
気軽に何処でも行けるところで
スピード出さなくたって良いんです。
多少転んだってなんとかなるんです。
ダートで転んでも家に帰れるのが
セローのコンセプトのひとつ
なので僕のセローはキズだらけです。
自分も歳を重ねるにつれ
体の変化や環境の変化に合わせて
趣味嗜好と安全を考えるようになりました。
昔のようにペラペラのジャンパーにGパン
スニーカーでは走るのも怖さが先に立ち
安全装備の大切さも分かる年代になり
たまに高速などで同年代のライダーが
スニーカーで走ってるのを見ますが
痛い目に合わないと判らないのだろうな
と勝手に思ってしまいます。
今までずっと乗り続けている人も
これから走り始める人も
今の自分に合ったバイク選びをして頂きたいです。
それでも憧れや目標も大切な選ぶ条件だと思います。
片足しか付かないから諦めようとか言わないで下さい。
僕が今乗ってるバイクは全部片足しか付きません。
要は慣れと工夫です。
教わった通りにするだけでは進歩は無いですよね。
少しの工夫でオートバイと言う
非日常の楽しさが味わえると思っています。
自称「ヤマハ馬鹿」なので
近年のヤマハ車の良し悪しは分かってるつもりです。
同年代の方は是非ご相談下さい。
僕も数年後には
このXSR700のような
ミドルクラスに乗り換えてるかも知れません。
しれっとテネレ700だったりするかもです。
自分の考え方では
飽きて乗り換えるのでは無く
安全と向上心により
趣味の継続として乗り換えております。
皆様も長く趣味としてオートバイを楽しんで欲しいです。
前述の通り
使い方(自分の環境)と
重量(自分の体力)が
バイク選びの課題になります。
オートバイと長く付き合うのも
自分の体力と向き合って行くしかないですね。
僕も自問自答しながら
今後もバイク選びをして行きたいと思います。
大場より。