雨の準備は、お済ですか?
こんにちは。 しがないサービススタッフの やまぐち です。
先月は暑い日が多く、梅雨がどこかは行ってしまったかの様ですが、6月に近づくといよいよ雨の気配を感じる様になりました。
我々バイク乗りにとって雨とは敵だと思います。シールドは曇る、ブーツへの浸水、革製品を使っていた時に降られたら・・・後のことを考えるとぞっとします。
シールドはピンロック(※1)対応のヘルメットがオススメ。ブーツはメーカー各社から様々な防水ブーツが発売されています。
そんなレイングッズでも、やはり最初に連想するのはもちろんレインスーツでしょう。
初期耐水圧10,000mm/cm3はもう当たり前。初期透湿量の記載もその製品の自信度が伺えます。(※2)
収納面でも優れた製品が増え、『コンパクト』という呼称を使えるのは1000mlのペットボトルよりは当然小さい物、中には500mlに迫るスリムな製品が出始めています。
前置きが長くなってしまいましたが、そういうことで今年度発表・発売された ヤマハレインスーツ Wガードシステム 搭載モデル の紹介です。
現在、ヤマハ レインスーツ シリーズは12種類(数量限定品含む)。ポンチョタイプやワンピースのツナギタイプもあります。
その中で9種類が今年5月にアップデート、新発売されました。
さらに今回のキーワードの Wガードシステム 搭載モデルは5種類。今年のワイズギヤは気合入っております。
ではWガードシステムですが、こちらの動画(YouTude)をご覧ください。
ネックWガード、スリーブ(袖)Wガード、ウエストWガード。
この3本柱が『レインスーツ革命』ということで、革命の実態は如何なものかと、私自ら使った感想を述べたいと思います。
今回使用したのはYAR20 サイバーテックスII ダブルガードコンパクトレインスーツです。
どのくらいコンパクトなの?ということでスタッフバックに詰めてみたところ
2000mlのペット、500mlのペットと並べると、なんとなく1000mlペットと同等くらいかなといった感じ。
しかし、このサイズはスタッフバックの調節幅一杯に小さくしているのですが、まだ中身的にはふわっと入っています。
スタッフバックを工夫すれば更に小さくなりそうです。
実際に走ってみてもやはり良く出来ていると思いました。
リーブWガードはありそうで無かったを形にしたと言え、従来品ではなかなか耐えられなかった雨天の高速道路でも袖からの浸水も大丈夫な予感がします。
ネックWガードに使う首元のパーツは、取り外しが可能です。
携帯時や、30分以内の通勤の場合は無くても良いかな、と思いました。
ただし予想通り、襟足のところからの浸水はどうしてもありました。
ウエストWガードはバイクを乗っている時は良いのですが、降りた時にの前丈の短さが強調されるので、ウインドブレーカーとして普段からレインスーツを常用する方は要検討です。
それに合わせ、パンツは前が長い為、最初は逆に履かない様に気をつけたいところ。
前回使用していたRSタイチさんのドライマスターコンパクト(※3)と比べると、同じLサイズでもウェア、パンツ共に少し余裕がある様に感じました。
袖のバタつき防止のバンドも、かなり余裕があります。
パンツは腰ゴムの調節が出来ないタイプである為、少し不安でしたが絶妙な締め付け具合で、快適でした。
強いて苦言を言えば、パンツの裏地がかなり滑りにくいので、水分が無くとも履くときは注意が必要です。
また、着座面に裁断が無いモデルが増えてきた中で、従来どうりに『裁断に止水テープ』という仕様ですので、長期に渡ってのハードユースにどれだけ耐えられるかは未知数です。
まだ自宅⇒店の片道1回のみのレビューですので、あまり参考にはならないかもしれませんが、ここまで目を通していただきありがとうございます。
最後に各モデルをざっと説明してみますので、どれを選んで良いか迷われている方へ贈ります。
あえて裏地なし、必要十分な耐水性能と抜群の収納携帯性 YAR20 (今回のレビューはコレ)
細かな製品の紹介はY'sGEARカタログ、HPにてご覧ください。
また当店で試着もできます。
お気軽にお寄りください。お待ちしております。
やまぐち
※1 ピンロックとは対応の専用シールドについているピンに
引っ掛ける形で内側にシートを付着させ二重ガラスの
要領で空気の層を作る。正しくはPinlock(R)fog-free
sheet(現行はEVO lens)。それと対になるPinlock シー
ルド(ヘルメットメーカーにより呼称様々)。
ほとんどの場合曇らない。
シート自体が吸水性の高い素材を使っているため水分
はおろか、湿気も好まない。雨天走行後はしっかり乾か
し、再度使用する前はシートのふやけによって淵がシー
ルドから浮いていないことを確認する。浮いている場合
はシールド側のピンを(引っ掛け部が偏芯しているので)
回して調節する。シートは1年に1回の交換がオススメ
(やまぐち調べ)。
※2 初期耐水圧とは製品が最初に持っている『単位面積につ
きどれだけ外から水分を通さないか』を示す。
使用にる擦れや傷によって、そのレベルは低下していく。
初期透湿量とは逆に『内からどれだけ水分(汗・湿気)を
逃がせるか』を示す。
アウトドア用品に良く使われるGORE-TEX(高級素材)の
製品規格では初期耐水圧14,500mm/cm2 初期透湿量
13,500g/m2/24hとされている。
従来は耐水圧の表記はあっても透湿量を記載するものは
少なかった。(世間的の湿気を発散するという発想が無か
ったとも言える。)
※3 RSタイチ ドライマスターXコンパクトレインスーツ RSR035
購入当時最高に小さくなりかつ機能面でも文句が無かった
パンツのみの再購入も可能で、転んでは購入を繰り返し
3年ほど使ったがシートバックごと帰らぬ物となった。
もちろんRSタイチの製品もYSP川口で購入可能である。